目が滑る。

まいどー。フルカツから返答が来たのでエントリ書きまーす。

■お答えします。
あちこちのブログや掲示板で出された意見を拾って、それぞれに回答するのは時間かかっただろうなぁ。正面から話し合おうとする姿勢は評価高いですよ。とかく工作とか策謀好きなアキバデモ実行委員会の面々の中で、フルカツだけが唯一マトモに見える。

・・・他の連中がダメすぎるだけ、なんだけど。

さて。3行で頼んだハズなんですが目が滑りまくる長文でのお返事でした。このエントリを書くまで、3回読み直してます。でも『具体的にどうしたいのか』と云うトコはビミョーです。以下に転載しつつ、ツッコミを入れてみましょう。

革非同が提示する“現実的な落し所”について

色々考えてみましたが、まず第一にはモテない人、モテたくない人、異性と交際をしていない人に対する差別的偏見を解消することが第一でしょう。以前よりは少なくなりましたが結婚をしていないこと、交際する意志がないことに対する偏見は残っております。恋愛産業の発達は、それ自身非難されるべきことではないですが、反面として結婚、交際をしない男女、異性愛でない男女に普通ではない健全ではないというレッテルを貼っているという側面は否定できないでしょう。また、政治的にも少子高齢化が問題になる中で独身者、子供の居ない人に政治的な抑圧が生まれる可能性もあります。これらに対しては、その基盤が人々の意識にある以上、是正は困難でありましょうが、非モテの主張を訴えたり、差別的な表現に対して抗議をするといった方法で是正は可能ですし、それが横暴にならない限りにおいて妥当な交渉と妥協が可能であると考えます。昔は女は家で家事をして男の言うことを聞いていればいい、というような考えが幅を利かせていましたが、今そのような事を言えばアナクロなバックラッシャーと看做されることでしょう。少なくとも現在では男女は同権であるということになっており、女性の社会進出は公然と否定しがたいものになっています。またスイーツ(笑)」といった言葉がネットで流行しましたが、このような言葉が広まることは、恋愛を重視する思考に対してカウンターをはなつことであり、かなりよろしいかと思われます。

えーと、革非同は「革命的非モテ同盟」だよね。“モテたくない人”や“異性と交際をしていない人”は“モテない人”とは別の土俵に立っているんじゃないだろうか。つーか、非モテ内ですら認識が違う状況なのに、ヨソの土俵まで風呂敷を広げちゃイカンですよ。
次に、『子供を作らない者』は生物としても社会の構成員としても、残念ながら健全ではありません。個々の事情がどうあれ、それを知らない者から見れば『不健全』です。恋愛産業云々に関係なく、バッチリ不健全だから安心してほしい。無理に正当化しようとするほどドツボだよん。

そう。不肖・やまざき、不健全でございます。およそ“不”のつく言葉は守備範囲なのです。「不運」「不出来」「不始末」「不祥事」etc.etc...

3つ目に・・・その、なんだ。「スイーツ(笑)」か? うーん。確かに女性週刊誌の中吊り広告とかには正気を疑うようなバカ見出しが載ってるね。でもさ、これって『ネットの流行』じゃなく『ν速の流行』じゃね? 恋愛偏重の考え方に対するカウンターだと言うけど、悲しいがパンチは相手に届いていない。

恋愛資源の不均衡という問題もあります。異性との交際を望む人であっても、伸長や顔、コミュニケーション能力が低い人というのは恋愛資源という意味で不均衡に立たされていると思われます。自由主義はその必然として勝ち組と負け組を産み出しますが、これを例えば公的な結婚相手の紹介やおみあいパーティーの開催、様々な講座の開設といった政策によって是正可能なものです。これについては前述の少子化対策という名目も立てられますから、かなり現実的に実現可能ではないかと考えます。しかし、同時にこれはそもそも恋愛をしたくない人々に対する抑圧を産みかねないために慎重を期す必要があるでしょう。

恋愛資源! なんかスゴそうな言葉だけど・・・要はチビでブサイクで口下手な奴は、そうではない奴より恋愛資源(=魅力)に乏しいってコトですね。HAHAHA!! 公的な結婚相談所、合コン、各種講座の開設(笑) それなんて恋愛産業? これが現実的な落し所とは笑わせるぜー。しかも、ケツを持って行く先が「公的」か。どんだけ他人任せだよ。公にそんなサービスができると思うのかい? 民間委託するに決まってるじゃないか。そして、委託された業者や講師の質は誰が担保できるんだい? 

現実的に実現可能なコトってのは、例えば革非同主催で「少しでもマシな男になろう! フェイスケア講座」とか「定番ファッションアイテム研究会」とか「敵を知るツアー(風俗体験ツアー)」「寄席見物(トークスキル強化)」みたいなコトだと思うけど。暗いと不平をこぼすより、進んで明かりをつけましょう。恋愛資源とやらが足りないのは、本人の努力次第である程度改善可能なんだから。

政治的に見れば、人が集結することによる意味は大きいでしょう。これら上述の方策を実行するためには、抗議をするにせよ、予算を獲得するにせよ、人の数が重要になります。そして、これは必ずしも国民の過半数を集めれば良いというわけではありません。上記の要望は例えば国法をすべてイスラム法にせよ、とか日米安保を破棄し自衛隊を解体せよ、といった全ての国民に大きな影響を与える重大な政策ではありません。その意味において、多数派にとっては妥協の余地のある問題であり、集まることによって、デモンストレーションや投票行動を通じて影響を与えられることを証明できれば、十分に達成を果たすことが出来ると思われます。いずれにせよ、これらは非モテ独裁を目指すとか、現行政府を打倒するといった話ではなく、非モテの利害に基づいて改善を目指すというよくある話以上ではありません。

そんな白昼夢めいたコトは誰も聞いてません。俺が聞いたのは「現実的な落し所」であって、脳内で綴られる革非同サーガ〜神聖モテモテ王国・建国記〜じゃないコトに注意なんじゃぜ。(ファーザー)