上から目線を考える。(反感の買い方を考える)

まいど。あなたの模型ライフパートナー、ボンクラでございます。今回は「カチンと来る物の言い方」を考えてみようと思います。これは、いかに相手を怒らせるか/怒らせないかと云うコトにも繋がりますので、身に覚えのある方は一緒に考えていただければ嬉しいです。

■1.無意味な『まぁ』から始まる自分語り
『まぁ〜』とか『あぁ〜』などを文章・会話を問わず多用するヒト、多いです。

例)想定状況:職場の同僚(ちょいオタ)との会話
「まぁオレの場合はコミケ1回で40万くらい買うけどね」
「あぁ、コミケって行った事なかったんだっけ? まぁオレはこの10年間皆勤賞だけどさ」

例)想定状況:宗教観を語る
「まぁ宗教ってのは支配者が民衆を効率よく統治するために使う権威付けツールだよ」
「あぁ、もちろん例外はあるよ? オレが崇拝してる模型教(シンナーの神様)はガチ」

――語る方と受け取る方の距離感や、その場のノリによって『会話』であればカチン度は変わりますが、不特定多数が見るwebではアクの強い発言は「文字」であるがゆえに文意のニュアンスが伝わり難く、カチン度の高いものとして受け取られてしまいます。もっと端的に解りやすく、かつ一部の方にはタマらない例を挙げますと・・・

例)想定状況:「・・・バカ」と云う言葉を投げかけられる
ツンデレ美少女キャラ(釘宮声)「・・・バカ」
心の底から呆れ顔のボンクラ('A`)「・・・バカ」

いかがでしょうか。どちらのカチン度が高いか、きっと大きな納得と共にご理解いただけたかと思います。
例示したものが極端過ぎ、と云う部分は、その、アレだ。お察しください。

■2.斜に構えたトーク
『まぁ〜』の項目とカブりますが、根拠は希薄なのに自分または自身が属していると称する集団以外は知的水準の低い存在として見る傾向がある「本気で痛いヒト」以外にも、上から目線と思われてしまうヒトの語り方には、面白いことに「どこか斜に構えた視点」が存在します。
その視点は一見すると高いようでいて、実は低かったりします。文字と言葉の違いについて無自覚なだけかもしれませんが、何かを語る上では致命的なものと言えるでしょう。
では、どんな語り方が「斜に構えている」と受け取られてしまうのか、と云う例を挙げてみます。

例)想定状況:世相について語る
「いまの日本はダメだ。公務員なんてクソ。女はみんなスイーツ(笑)。若い連中はゆとり」
「最近はアニメやゲームどころか同人まで商業主義に染まってる」

さて。こんなコトを語るからには、きっとそのヒトは大した人物か立派な考えを持っているのだろうと期待するじゃないですか。批判と代案はセットになって、初めて受け入れられるものなのですから。ただ、この手の物言いをするヒトには代案が無く誰かの受け売りだったり、そのキーワードを使う事がカッコイイと思ってるだけだったり、病的な固定観念に囚われてたりします。批判するだけ/具体性の無い理想論を掲げるだけで気持ち良くなれるのだから、お手軽と云う事もできますが付き合わされる側は本当に迷惑です。

ここで実例を挙げますと、昨年と今年のアキバデモが好例ですね。掲げた主張の内容と運営した者の発言・姿勢、どちらも実に多くの示唆を与えてくれます。多くの方が「炎上」と云う現象のメカニズムについて考察していますが、オレは「炎上」が発生する土壌と、それを誘発する要素の方に興味があります。ボンヤリと思い浮かぶのは『誠意』と『矜持』と云うキーワードなんですが、正直なところ、そりゃ真っ当な大人なら誰でも持ってて当然じゃないかと思うんスよ。
だとしたら、上から目線なヒトは「真っ当」ではないのでしょうか。そう解釈すること自体が「上から目線」になるのでしょうか。ならば、どのような解釈が適切なのでしょう。まだまだ考察不足ですが、ボンクラ脳をクネクネさせつつ今後も考えて行きたいと思います。