その後のどーでもいい話

僕自身はヘンクツなボンクラなんスけど、幸いな事に友人と知人には恵まれておりまして、色々な職種の人間から面白い話を聞くことができます。今回は広告業界での一流と二流代理店のお話。

一流代理店の担当者の場合。
「今回のネタなんだけどさ、お金が××円くらいで、ちょっと見栄えする女の子2人くらいつけるとイイと思うんだよね。詳しい事はこっちの紙に書いてあるんで確認しといてね。もし穴があったら…申し訳ないけど、そっちで何かイイのでっちあげて、1回連絡もらえないかな」

二流代理店の担当者の場合。
「今回のイベントのコンセプトですが、バゲット××円で、イベントコンパニオンは…まぁスタッフ程度でも問題ないと思うんですが、2名ほどを予定してます。詳細に関しては別途データを用意しておりますので、確認をお願いします。それとですね、もし製作サイドで何かアイデア等ありましたら連絡してください」

この2つは、同じ内容を話しております。
初対面の担当者でもなければ、お互いプロの広告屋なんで専門用語が解らないなんてコトもありません。イベントの企画に関するデータの内容も、そんなに変わりはないとのこと。だったら、一流と二流の差ってナニ?

それは『わかりやすさ』っスよ。これ、かなり大事です。特に言葉を使って何かを伝えたりする時に、相手が自分と同等の知識を持っているのか、いないのかを見誤ってしまうと「こいつ何言ってるんだろ?」と思われてしまいます。一流の人は“伝わらない=理解されない”ことの無意味さと、理解されないまま言葉を並べると相手が不愉快な気持ちになるコトを知ってるんですね。

しかし、二流はそれに気付かない。自分の中の常識は世間の常識で、そんな事も知らないヤツとは話をするだけ時間のムダ、俺のレベルまでオマエが上がって来いと言わんばかりの態度を崩そうとしないんスよ。だから理解されないし、敵が増えるのです。専門用語ってのは1つの言葉で多くの意味を伝えられると云う便利な機能を持ってますけど、それを知らない人との間に『見えない壁』をガツーンと作ってしまうものです。

例えば、模型作らないヒトに「W&Nの000番使えばヨンパチAFVのフィギュアだって楽勝で色乗せられるよ! ブレンディングするにしてもコシがいいからスゲー便利」と言ったところで「なんかよく解らんけど…そりゃ良かったね」と返してもらえればラッキー。悪い場合だと「はぁ? 何言ってんのオマエ。つーかキモい。こっちくんなウゼェ」ってな具合にドン引きされるどころか白い目で見られちゃいます。

この一流と二流広告代理店の差は、そのまま今回のデモの説明にも当てはまると思うっス。公式サイトでは「表現」や「主張」と云う言葉があちこちに使われてますけど、そいつは誰に向けての「表現」であり「主張」だったのか。そして、正しく伝わったのか。「伝わった気になった」じゃあ、お話にならないんスよ。自己満足や仲間内に向けて“俺たちやってやったぜスゲーだろウヒョー!”と云う考えを持っていた、ハタ迷惑なヒトもいるけど。

ハタ迷惑なヒトのブログエントリ(魚拓)

最後の段落に、こんなコトが書いてありますよ。

だからもういいんだよ。ボクは夢を実現してしまった奴だ。その先に何があろうが、ボクには関係ない。責任だけは取るけどさ。

バカがトンマとマヌケたちを煽って、大して意味のないイベントに仰々しいメッキ塗りたくって大顰蹙を買いながらゾロゾロと歩いた。そんで、いざ叩かれるとアレコレ小利口な言い訳並べるけど、理解を求めてんだか煙に巻こうとしてんだか、さっぱり解らない。呆れてものが言えなくなったり、話すだけムダだと諦めた人たちが去って行くと『やっと荒らしがいなくなった、ボクらの勝利だ』と言い出す始末。

それは勝ったんじゃなく、見捨てられたんだと気付け。

なぁボクちゃんたちよ。あんたら、どうやってケツ拭くんだい?
この流れに、どう云うオチをつけるんだい?
そいつをとっくり見させてもらうよ。