アンケートの感想など。

※ご注意※以下、僕の私見となりますので、まずはバイアスをかけないようアンケート結果からご覧下さい。

どーでしたか。僕ァ正直、驚いています。このアンケート文を送付した時点ではデモ実行委員会の解散報告が出ていなかったり、Syuu-chanとパルチノフがコミケ会場で起こした一件について事実を認める発表もありませんでした。しかし、その事実を知ったとしても今回のアンケートにご協力いただいた方々の支持は揺るがなかったのではないかな、と思います。

これまで賛同人/団体に名を連ねている方にスポットを当てて、今回のデモについて語ったエントリを僕は知りませんが、このアンケートから伝わってくるものは『オタクと云う趣味を楽しむ事による偏見など、周囲(社会)からの圧力』と云う目に見えないモノが確かに有ると感じ、それを何とか軽減したい、その為に何が出来るだろうかと試行錯誤する者の叫びがあるように感じました。

とはいえ、デモ行動と云う手法のみを見ている方もいるようで「それで目的は達せられるのだろうか?」と疑問に思う部分もあります。今回の“デモ行動”そのものは500人と云う大人数を動員した賑やかなものでしたが、人数だけを重視するあまり【何を主張したいのか判然としない】【オタクとは関係ない主張(皇室反対など)が混入した】と云う問題点がありました。

また、ネット上で散見する限り、前述の【オタクとは関係ない主張】を観る者に感じさせてしまう「工事用ヘルメット」「サングラス」「覆面用タオル」の三点セット、専門用語で言う【ゲバスタイル】を前面に押し出すことで、無用の不安感を覚えた方も多かったようです。かく言う僕も、最初にデモの情報に触れた時「なんだこの胡散臭いイベントは」とマイナスの印象から入った記憶があります。

これらは、運営の不透明さや事後の混乱を収拾できなかった対応能力の低さを問う以前に、当時の実行委員会内部と「それを観る周囲」との間に、無視できないほどのギャップがあったと云う事だと思います。ひらたく言えば、彼らのネタは“ある意味オタク過ぎ”て笑えないものであった、と。

表現とは、他者に向けて発信しなければ成立し得ないものです。ならば、『表現の自由』を掲げ、これを規制することに対して異議を唱えるのであれば『表現を受け取る側』が、どのように受け止めるのかを慎重に検討すべきであったと考えます。様々なメディアやアイテムなど、作り手側から発信された『表現』を受け取って自己の価値観で評価を下す、いわば“目利きの消費者”たるオタクが自ら発信者(作り手側)となった際に、それを忘れていたのではないでしょうか。

今回のアンケートを通して、賛同人/団体代表の方が持つ“信念”と呼んでもいいほどの強い想いを目にして、閲覧してくださる皆様が『オタクの解放』とは何か? それが必要であるなら、より良い在り方へ向かうためにどうするべきか? を考えるきっかけになれば、望外の喜びです。
この場を借りて、ご協力いただいた方々へ、再度感謝の意を表します。
ありがとうございましたッ!